高音の耳鳴りと瞑想 - 静けさがつらいあなたへ

50代からのセルフケア

「瞑想したいのに、耳鳴りが邪魔をする」そんな悩みありませんか?
高音耳鳴り当事者「あかり」が瞑想との共生の実体験をお伝えします。

耳鳴りとは? - あかりの場合

もともと、ストレスがかかると急にヘッドフォンを付けたようなこもった感じになりことがあり、耳鼻科を受診したこともあります。聴力には問題なく、ストレスがありますか?と聞かれる程度。受診もしなくなりました。

またまた、折しもコロナ禍。
コロナ禍を機に始めた瞑想習慣、静けさの中に高音の耳鳴りが。。。
私の場合は、高音で一定の大きな音が絶え間なく鳴り続けている状況。

読書や瞑想は、大切なマインドフルネスの時間。でも・・・

徐々に静けさが苦痛となります。耳鳴りで気分が悪くなるのです。
せっかく積み上げた瞑想習慣、徐々に休みがちに。

医療機関での受診体験

耳鳴りを自覚して1年が経過するころ、耳鼻科への受診を考えます。
医療機関に勤めてはいるものの、仕事中は気にならなかったこともあり、
耳鳴りに慣れてしまっていました。

近くの耳鼻科クリニックを受診。
聴力検査、耳鳴りの音域や音量を調べる検査?を受けます。
結果は、聴力には問題ないとのこと。感じている音量は結構大きめらしい。
3か月、薬で様子を見ることになりました。
先生からは治療開始までの期間が長いほど、効果が出にくいと説明を受けました。
私の場合は、改善するのは3割以下。もっと早く受診すればよかったと後悔の瞬間でした。

耳鼻科の先生
耳鼻科の先生

耳鳴りは、脳が作り出している音。
意識しないことが一番!

月1回の通院生活が始まります。
数日の風邪薬すら飲み忘れる私、でも頑張って毎日飲み続けること3か月。
特に改善もなく再検査。結果も変わりなし。
薬の処方だけで、また来月。。。モチベーションダウンは免れません。
それでも、時々忘れながらも服用を続けましたが、6か月が過ぎるころ受診予約キャンセル。
ドロップアウトしてしまいました。

耳鳴って何だろう?ー自分なりに調べてみたこと

  • 加齢に伴う変化(加齢性難聴)
    内耳の蝸牛(かぎゅう)という場所が年齢とともに機能低下し、耳鳴りを引き起こすことがあります。高齢者に多くみられるタイプです。私は、難聴はないと言われたので違うのかな?と思っていました。
  • 騒音暴露(音響性外傷)
    大音量の音楽、工事音、長時間のイヤホン使用などで内耳に負担がかかり、耳鳴りが起きることがあります。私はイヤホンは苦手でほとんど使ったことがないのですが、ライブハウスなどでの大音響がカラダに響く感覚はわかります。
  • ストレス・自律神経の乱れ
    精神的ストレスや睡眠不足、自律神経の不調が耳鳴りを悪化させることがあります。更年期や不安障害とも関連します。私も、月経の乱れや、倦怠感などを感じることがあり、不安要素です。
  • 耳自体の病気。脳の血流異常、神経の腫瘍など専門的な原因
    老化だと素人判断せずに、一度は受診しようと決意した理由です。

瞑想と耳鳴りの相性は?

静寂中、耳鳴りが意識されてしまい、集中しようとしても気が散ってしまします。「心を静めるつもりが、逆に音に意識が向く」という葛藤を覚えました。

ライフワークだと思って続けてきた瞑想習慣。
何とかしたいと思って、ネットを検索する日々が続きました。

そんな中、YouTubeで出会ったのがマスキング音です。

日常生活で工夫していること - 音でマスキング

マスキング音とは、水の流れる音などの自然音やホワイトノイズなど、耳鳴りにかぶせて打ち消す(マスキング)する音のことです。YouTubeでは様々な音源が提供されています。特に、耳鳴りに合わせた周波数を選べる”音と科学 耳鳴り改善音Ch”がお気に入りです。

瞑想や読書の時間はお気に入りの動画を流しています。
耳鳴が気にならなくなり、気分が落ち着く感覚があります。

ただし、若者にはモスキート音なみに耳につくようで不評です。
イヤホンを使うなど、周りへの配慮もお気をつけください。

耳鳴りと「共に生きる」

耳鳴りを「消す」ことより、「受け入れる」工夫を選びました。
耳鳴に注意が向いたとき、瞑想で得た感覚を活用して、呼吸やカラダの一部に意識を向けることを心掛けています。止むことのない耳鳴に気分が落ち込み、時には苦痛と感じることもありますが、そんな苦しみとの距離を変える「マインドフルネス的視点」を大切にしています。

自分でできる耳鳴りとの付き合い方

✓ホワイトノイズを流してみる(例:雨音・川のせせらぎ)

✓寝る前のストレッチ

✓首・肩まわりのマッサージや温め

✓音のない時間に無理して集中しすぎない

耳鳴り専門外来という選択肢

とはいえ、解放されたいという希望も捨てきれません。
耳鳴りには薬物以外に、TRT(耳鳴り再訓練療法)や認知行動療法、マスキング療法などがあります。音や考え方に慣れることで、耳鳴りへの意識を減らし、生活の質を高めることを目指します。

耳鳴り専門外来で治療を受けることも視野に入れつつ、いまできることを続けています。

最後に・・・同じように悩むあなたへ

瞑想は「静けさを味わう」だけではなく「今のありのままを受け入れる」ものです。
耳鳴りがあるからこそ、丁寧に自分と向き合う時間となることもあります。
一緒に、耳鳴りと上手に付き合っていけたら…
同じように悩む誰かに届くといいなと思います。

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