今日もがんばったあなたへ。ふと感じる“さみしさ”に気づいたとき、どうしていますか?
子育てや仕事がひと段落し、「これからは自分のための時間を過ごしたい」と思っていた50代。けれど、ふとしたときに感じるのは「孤独」でした。
以前は当たり前のようにやりとりしていた友人たちも、気がつけば疎遠に。お互いに家族や仕事に追われ、気軽に話せる相手が少なくなっていることに気づきました。そんなとき、「50代 孤独」というワードで検索する自分がいて、なんだか少し寂しくなりました。
“ひとりで頑張る”が当たり前だった頃
振り返ってみると、私は「人に頼るのが苦手」でした。
仕事も育児も、自分の力で何とかしようとずっと頑張ってきました。
助けてほしいと思っても、「迷惑をかけたくない」「弱いと思われたくない」という気持ちが先に立って、結局、自分一人で抱え込んでしまう。
頼らないことが強さだと信じていたけれど、今になって思うのは「本当の強さって何だろう?」ということ。
「受援力」との出会い
ソーシャルワーカーという仕事柄、災害支援の研修などを受ける機会があります。
そこで、災害時は自力での対応が困難になることが多く、支援を受け入れる「受援力」が命を守る鍵となることを学びます。初めて、受援力(じゅえんりょく)」という言葉を知りました。
受援力とは、人からの援助や助けを受け入れる力のこと。
「頼ることは、弱さではなく、自分を大切にすることでもある」
この考え方に触れたとき、肩の力がすっと抜けた気がしました。
私はこれまで、誰かに頼ることで関係が崩れるのではないかと怖がっていたのかもしれません。
でも、人とのつながりには、「頼る力」も必要なんだと気づかされたのです。
小さな『お願い』をしてみた
すぐに性格を変えることはできませんが、できる範囲で小さな“頼る”を試してみました。
たとえば、疲れた日に家族に「今日のごはん、買ってきてくれる?」とお願いしてみたり、
友人に「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど」と連絡してみたり。
最初はドキドキしました。でも、意外と相手はすんなり受け入れてくれて、「頼ってくれて嬉しい」とさえ言ってくれました。
「人に頼るのが苦手」だった私が、「頼るって、心が軽くなることなんだ」と感じた瞬間でした。
50代からは、“つながり直す力”を育てたい
人生100年時代と言われる今、50代はまだ折り返し地点。
これからの人生を豊かに過ごすためには、「一人で頑張る」よりも、「誰かと支え合って生きる」力が大切なのかもしれません。
受援力を意識するようになってから、「自分を大切にする」ことの意味も少しずつ変わってきました。
完璧を求めず、弱さも含めて自分を受け入れる。
そして、つながりをつくり直していく。
50代の今だからこそ、できることがあると思えるようになりました。
もし、いま誰かに頼ってみようか迷っているなら、このページを閉じたあと、ひとつだけ“小さなお願い”をしてみてくださいね。
コメント