栗ご飯だけじゃもったいない。渋皮煮と赤ワイン煮で秋の味を長く楽しむ
今年はどうやら、栗が豊作のようです。
あちこちから「たくさん採れたから」と、ありがたいお裾分けが続いています。
栗ご飯もおいしいけれど、それだけでは食べきれないほど。
そんなときにおすすめなのが、渋皮煮と赤ワイン煮。
少し手間はかかりますが、時間をかけて煮た栗は、まるで宝石のような仕上がりになります。
ここでは、私が実際に作ってみた手順をまとめてみました。
🍁栗の渋皮煮・赤ワイン煮レシピ
材料(作りやすい分量)
- 栗 … 約1kg
- 水 … 適量
- 重曹 … 小さじ1(1リットルの湯に対して)
- 砂糖 … 栗の重量の60%程度(目安:水500mlに砂糖250g)
- 赤ワイン … 50〜100ml(赤ワイン煮にする場合)
- お好みで:バニラビーンズ、ラム酒 少々
① 下ごしらえ
- 栗を水にさらす(半日〜一晩)
汚れや虫を取り除くために、たっぷりの水に浸けておきます。 - 冷凍で鬼皮をむきやすく
水気を拭き、ジップロックに入れて皮ごと冷凍。
むくときは凍ったまま熱湯に入れ、5分ほどおきます。 - 鬼皮をむく
包丁でざらざらした部分から剥がすように。
渋皮を傷つけないように、そっと丁寧に。
むいた栗は乾かないよう、水に浸けておきます。
② 渋皮の掃除
- 熱湯で1分ゆでて、表面をやさしくこすります
指の腹でそっと洗い、竹串などで筋を取り除きます。
このひと手間で仕上がりがぐっと美しくなります。
③ 渋抜き
- 重曹入りの湯で煮る(弱火で5〜10分)
1リットルの湯に小さじ1の重曹を溶かし、栗が踊らない程度の弱火で。
沸騰させすぎると割れるので注意です。 - 重曹なしの煮こぼしを2〜3回繰り返す
煮汁が濁らなくなり、うす茶色になればOK。
別鍋でお湯を準備しておくと、急な温度変化で割れるのを防げます。


④ 甘煮にする
- 水500ml+砂糖250gで30分ほど煮る
とろみが出るまで弱火でコトコト。煮崩れ防止のため、やさしく。 - 赤ワイン煮にする場合
赤ワイン50〜100mlを加えると、深いコクと美しい色合いに。 - 香りづけ(お好みで)
ラム酒やバニラビーンズを加えると、より華やかな風味になります。
⑤ 仕上げ
- 煮汁ごと冷ます
冷めていく間に味がしみ込み、しっとりと艶やかに仕上がります。
☕秋のティータイムにぴったり
渋皮煮は、そのままでも贅沢な味わい。
赤ワイン煮は、バニラアイスやヨーグルト、チーズケーキに添えると大人のデザートに早変わりです。
手間ひまかけた分、ゆっくり味わいたくなる秋のごちそう。
旬の恵みをいただきながら、季節のうつろいを感じるひとときもまた、贅沢ですね。
🪶あかりのひとこと
手を動かしているうちに、なんだか心まで落ち着いてくるのが不思議です。
栗をむく時間も、秋の楽しみのひとつかもしれません。
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